~地震発生時の石油タンク被害レベルを短時間で算出し、 応急対応を支援するシステム “DIRECT”~
(1)DIRECTの概要
DIRECT(Disaster Response System Utilizing Computer & Communication Technologies)は、地震発生時にタンク位置での地震動を推測し、タンクの破損や石油溢流の状況を算出、応急対応の優先順位の決定に役立てて頂く情報システムです。具体的には、地震発生時、タンクの諸元(直径・高さ・貯蔵量など)と観測地震動をもとにダンク位置での地震動を算出し、「損傷が推測されるタンクの特定」、「損傷部位と損傷程度の推定」、を行い、事業所内の安全確保と初動対応を支援します。
また、DIRECTは南海トラフ等の地震の想定地震波を入力する事により将来発生が予想される地震に対する事前評価にも適用できますので、平常時の防災計画にも活用できます。
(2)DIRECTで評価する主な項目
地震発生時、タンクごとに以下の情報を解析し、画面上に表示します。
● 地震動・震度分布
・タンク位置ごとの地震動
・事業所内の震度分布
● 強震動(短周期)による影響
・側板の軸圧縮応力
・円周方向引張応力
・保有水平耐力
・ロッキングによる浮き上がり量・回数
・隅角部ひずみ・累積損傷度
● 長周期地震動による影響
・スロッシング波高
・溢流量
・浮き屋根応力
(3)表示内容の例(下図)
DIRECTでは、基準点での地震情報が得られれば、それを基にタンクを設置する各点の地震動の計算、各タンクの評価を行います。評価結果は工場全体の評価と各タンク毎の損傷状況の評価をとして個別に表示します。下図は個別評価の例で、長周期および短周期地震での損傷発生評価の結果が表示されています。

DIRECTシステムの表示例(個別タンクの健全性表示)
(4)DIRECTの活用価値
DIRECTは、地震災害時の初動対応を支援し、 被害の最小化と安全確保に寄与する防災支援システムです。具体的な表示の詳細については、石油貯蔵施設等防災研究会のホームページをご参照ください。
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